デイサービスの現場で連携して働くことの多い看護師と介護士だが、職種が違うために意見の相違などで対立が起きやすいという問題点がある。スムーズに連携をとってサービスを提供するためには、次のポイントを押さえることが必要となる。

まず挙げられるポイントは「理解する」ことである。看護と介護の仕事について、その役割の重要さを理解することによって自然と協力しようと思えるようになる。2つめは「尊重する」ことである。一方的に自分の意見を通そうとするのではなく、医療の知識が必要な時には看護師、介護の知識や利用者についての情報が必要な時には介護士の意見を尊重することによって、問題が起こっても解決しやすくなるだろう。

3つめは「提供するサービスの理想を一致させる」ことである。これは看護師や介護士だけではなく、施設で働くスタッフ全員にもいえることであり、同じ理想の実現に向けて努めることが大切だ。4つめのポイントは「学ぶ姿勢」である。現場では医療と介護のプロが一緒に働いているのだが、お互いに任せきりにしてしまっては連携を取りにくい。お互いの仕事について学び、スムーズに連携を取るためにはどうすればいいか考えることが必要だといえる。

5つめは「コミュニケーション」だ。信頼関係を築くためには、日頃からの会話や交流を通した相互理解が必要不可欠である。特に挨拶やお礼などの感謝の言葉は、より重要だと言えるだろう。

6つめのポイントは「利用者にとっての最善策を考える」ことだ。現場で考え方の違いなどによって意見の対立が起きた時には、「利用者にとっての最善とは何か」というサービスの原点に戻り、意見を出し合うことが必要である。